最近注目のオイル美容。なんとなく良いのは分かるのだけれど、「ただ塗っているだけ…」になっていませんか? また、「オイル美容って面倒くさそう」と思っている人も多いと思います。
実はオイルは、乾燥肌やエイジングケアなどに簡単に便利に使えるアイテムなんです。今回は、お肌にとってさらにプラスになる使い方をエステティシャンである筆者が伝授します。
■化粧水の前に美容オイルを2滴導入すると浸透力がアップ!
「化粧水の浸透が遅い気がする……」そんな時に役立つのがブースター導入です。
なぜ、化粧水の浸透が遅くなったと感じるのか?
スキンケア用品は、お肌の表面にある角質層に浸透します。その角質層、どのくらいの厚さか知っていますか? 個人差はありますが、0.01mm〜0.03㎜程といわれています。
角質層の役割は、「外部の刺激から肌を守ること」 「肌内部の水分が逃げないように守ること」 です。
角質層の水分量や油分量が減ると、肌表面が逆剥け状態になってしまいます。すると炎症が起きてしまったり、肌内部から過剰に皮脂分泌されてしまったりするため、肌サイクルがスムーズに行われず、角質層が厚くなってしまいます。肌表面、肌内部ともに水分量や油分量のバランスが取れていないことが、化粧水の浸透が遅くなったと感じる原因です。
乾燥している、かゆい、ピリピリする、ゴワゴワする、化粧水の浸透が悪いという時は、スキンケアラインにオイルを投入しましょう。
まず手のひらに500円玉くらいの量の化粧水をお肌全体に馴染ませます。次に美容オイルを2滴ほどお肌全体になじませましょう。こうすることで、角質層が柔らかくなります。 さらにその後、コットンに化粧水をたっぷり取り、化粧水を押し込むように優しくパッティングします。パッティングは、2〜3回繰り返しましょう。角質層にしっかり水分と油分が入り、お肌がふっくらしますよ。
■美容液がわりにオイルを3滴!
オイルを“美容液”代わりに使う方法もあります。
美容オイルの中でも、美容液代わりに使用するのに筆者がオススメしているのは「アルガンオイル」と「ホホバオイル」です。
アルガンオイルには、必須脂肪酸や「トコフェロール」が多く含まれており、活性酸素を除去する酸化物質も多く、エイジング予防として注目されています。
ホホバオイルには「ワックスエステル」という主成分が配合されており、人の皮脂と同じ成分構造をしています。さらに配合されている「ビタミンE」には抗酸化作用があるので、アルガンオイル同様にエイジング予防の効果が期待できます。
お肌全体にたっぷり化粧水をなじませた後、美容オイルを3滴手に取り、お肌全体にしっかりと馴染ませていきます。
■美容オイルでフェイシャルマッサージ
美容オイルは、マッサージオイルとして使えます。5滴ほどの量を手に取り、お肌を摩擦しないようにマッサージを行って下さい。
マッサージは前回の記事「エステティシャン直伝!お疲れ顔にさよならマッサージ」(あわせて読みたい記事をチェック)でご紹介したものがオススメです。ぜひお試しあれ。
■今日からはじめるオイル美容
オイルは乾燥から引き起こす小じわやくすみ、肌ツヤなどのお肌のお悩みにとても万能です。まずは基本である上記のオイル美容法を行ってみてくださいね。