あれ、私の肌、なんかくすんでない?
昔よりも化粧が映えない、綺麗な色の服が決まらない…それって、お肌の老化が原因かも!?
「20代後半からはお肌の曲がり角だっていうし、仕方ないよね」いえいえ、肌老化の原因は、加齢によるものだけじゃないんです。
まずは肌老化の原因4つを把握しよう
肌老化の原因としては、
- 肌の乾燥
- 肌の酸化
- 肌の糖化
- 光老化
大きくこの4つにわけられます。自分はこれが原因かも?というわけではなく、それぞれの原因が相互に作用している場合が多いのです。
肌老化の原因1.ターンオーバーの乱れによる「肌の乾燥」
しっとりきめ細かい肌は、肌の表皮に存在する細胞間脂質(セラミド)や、天然保湿因子(NMF ナチュラルモイスチャライジングファクター)により、守られています。
これらは、皮膚の水分量を保ち、外部からの刺激から私たちの肌を守る働きをしています。
でも、20歳を過ぎてからの女性ホルモンの減少や、ストレスや寝不足などで生活習慣が乱れると、これらのお肌の再生サイクル(ターンオーバー)がうまいかず、お肌のバリア機能が弱まってしまします。
また、ターンオーバーの乱れは、肌の深部ではたらくコラーゲンやエラスチンを弱体化させ、肌全体へしっかり栄養を送ることができなくなってしまいます。乾燥を防止するには、
- ゴシゴシ洗顔・クレンジングをしない
- 熱い風呂に長時間つからない
- ベタつきが…と、化粧水しかつけていない人は乳液やクリームでフタをする
- セラミドのもととなる栄養素が多く含まれているコンニャクを食べる
などの方法を取り入れてみましょう。
肌老化の原因2.過剰な活性酸素による「肌の酸化」
私たち人間にとって、「活性酸素」は生きるために必要な成分で、もともとは、体内に入ってきた細菌やウイルスを退治する働きがあるんです。
でも、増えすぎには注意。正常な細胞まで攻撃してしまい、細胞の老朽化を招きます。血管を傷つけ、新陳代謝の衰えにより、身体を錆びさせてしまうのです。
また、紫外線に当たると、ダメージを受けた肌を守るため、身体は活性酸素を大量に増やします。
増えすぎた活性酸素の影響でメラニンの量が増え、ターンオーバーが追い付かずシミの原因となります。
自衛のための身体の働きが裏目に出るなんて、なんともやるせないですよね。活性酸素を作り過ぎないためには、
- 紫外線には日焼け止めなどでしっかり対策を※またあとで詳しく説明します。
- お酒の飲み過ぎ・喫煙・ストレスや激しい運動も活性酸素を発生させてしまうので避けましょう。
- 抗酸化作用のある食べ物・飲み物を取り入れましょう(あざやかな色の緑黄色野菜・ポリフェノールを豊富に含む緑茶・赤ワイン・ごまなど)
肌老化の原因3.あがりっぱなしの血糖値による「肌の糖化」
酸化と並んで、肌を老化させてしまう原因、それが「肌の糖化」です。
糖質も、私たちの身体には必要な栄養素。でも、とり過ぎによって余った糖分は、たんぱく質と結合してAGEs(終末糖化産物)という老化物質を生成します。
老化物質が増えた血液は、酸素を全身にうまく運べなくなり、新陳代謝を阻害してしまいます。
肌で糖化が起こると、コラーゲンや角質を無力化し、肌の弾力を失ったり、くすんだりと悪影響が。
AGEsは分解が難しいので、そもそも発生させないような対策が必要です。
AGEsを発生させないためには、「血糖値の急上昇」を防ぐことが必要です。
血糖値が高い状態が続くと、それだけ老化物質が増加しやすいのです。
GI値を意識して、作る・食べるを変えてみよう!
GI値とは、その食品を食べたあと、どのくらい血糖値を上昇させるかを指標化したものです。GI値は、精製された炭水化物などが比較的高く、
- マッシュポテト
- 白米
- 白いパン
- うどん
などが上位に。「白っぽいもの」とざっくり覚えておくといいでしょう。
それと比較して、
- 蕎麦
- 玄米
- 豆類
- 全粒粉パン
などの黒っぽいものは低GI値のものが多いです。
といっても、気にしすぎは美味しい食事の敵。同じ食材でも、調理方法や食べる順番によってAGEsの発生を抑えることができるんです。
- ベジタブルファースト(野菜を先に食べる)で、血糖値の上昇をゆるやかにする
- 揚げる・焼くではなく、煮る・蒸すでいただく
- 血糖値を下げてくれるポリフェノールを多く含んだドリンク(コーヒー、緑茶・赤ワインなど)と一緒に
肌老化の原因4.紫外線による「光老化」
ここまで、肌老化の原因・予防法を紹介してきましたが、これから話す「光老化」が実は我々女性の最大の敵なんです。
タイトル通り、お肌の老化の原因は、80%が光老化と言われています。先ほども酸化の項目で軽く触れましたが、紫外線に対する防御反応として皮膚が色濃く、厚くなり、弾力を失って、深いしわ、シミ、たるみとなってしまいます。
お肌に影響を及ばす紫外線は、大きく
- UV-A
- UV-B
の2つにわけることができます。
UV-Aは特に肌への影響が大きく、肌の真皮層まで届いて、コラーゲンやエラスチンを無力化させてしまうのです。
時間をかけて深部から皮膚の弾力を奪い、保湿機能を低下させてしまいます。
UV-Bも表皮のメラニン細胞を活性化させ、日焼け(サンバーン)、くすみを生じさせます。コラーゲンを壊す働きのある酵素も活発化させるので、お肌にはよくありません。
「今日は曇りだし、メイクめんどくさいから、すっぴんにマスクでコンビ二行っちゃえ!」そんな生活を続けていると、ノーガードの目元が心配です。
日焼け止めの選び方!高い数値にまどわされずに選ぼう!
紫外線は、日差しがない日でも降り注いでいます。
日焼止め成分が入ったケア用品を毎日使うのが基本ですが、ここでも注意してほしいことがあるんです。
日焼け止めが手近にある方は手に取ってみてほしいのですが、必ず書いてある成分が2つあります。
それは、「PA」「SPF」のふたつ。
- PA
- PAは、「Protection Grade of UV-A]の略で、UV-A波の防止効果の高さをあらわす数値になります。「PA+、~PA+++」と、+が多いほど効果が高いことを表しています。
- SPF
- SPFは、「Sun Protection Factor]の略であり、UV-B派にたいする防御性をあらわしています。
SPF50など、高い数値のものがゴロゴロしているかと思いますが、実はSPF値が高いほど、「紫外線吸収剤」と呼ばれる成分が多く含まれている場合があります。
これらの化学成分が、紫外線を受けることで肌の上で化学反応を起こすことで、肌を守っているのです。
日焼けのダメージよりはマシですが、常に肌の上で化学反応をしているわけなので、敏感肌や生理前で肌が弱くなっている人には、SPFの強いものはおすすめできません。
屋外生活が長くない、日常生活ベースであればPA++、SPF15~20程度でOK。そして、必ずクレンジングをしましょう。洗顔だけじゃ落ちないものもありますので。
また、肌に塗るときは、必ず保湿してから。洗顔で水分や潤い成分が失われた肌に、直接日焼け止め成分をのせるのはおすすめできません。
毎日少しずつ!肌老化に負けないカラダづくりを
ここまで見てきたように、内外の色々な要因で、お肌の老化は加速するもの。
毎日少しずつの積み重ねで、カラダの内側からも外側からも、美を底上げしていきましょう。
http://josei-bigaku.jp/natugarehada3787/